2016/10/29
いつも使っている床材の南小国町の製材所を訪問してきました。
250年前から植林を行っている日本有数の杉の生産地。
ひと口に杉と言っても、品種は300近くあるようです。
小国で育つ杉の種類は5つほど。中でも平均樹齢80年淡紅色のあや杉を中心に適材適所で。
夏は涼しく、冬はマイナス10°Cまで気温の下がる山間寒冷地帯のこの地方。
環境の厳しい土地で育った木はゆっくりとしか成長出来ないけど、強くそして、木肌の美しいものになります。
お忙しい中、製材所の専務さんが小国杉への特徴と想いを語ってくれました。貴重なお時間ありがとうございます。
一緒に訪問したいつも小国杉を使う設計士・工務店さんもそのこだわりに耳を傾けナットク。
壁板材の天然乾燥風景。身近にあって昔から利用されてきた太陽エネルギー。空き地や耕作放棄地を利用して。
そして、メインの床材の生産工程を見学させて頂きました。
丸太の木取。ここで適材適所に無駄のないようにプロが見究めます。機械にまかせず、一本一本熟考しながら。
僕らよりもはるか長い間、厳しい環境で育った原木と山を守ってきた先人達に敬意を込めて。
なるべく動きが少なくなるように木表芯が中央にくるように丁寧に製材されていきます。
普段は気にしてなかった埋木の部材にもこだわりが。樹齢100年以上の杉枝木の赤味部分のみを選別して。
埋木作業後、今回は時間都合上、見学できませんでしたが、化石燃料を利用しない地熱水蒸気利用の乾燥釜に入ります。
人工乾燥とは違い50度位の低温乾燥で時間をかけることにより、本来の素材の強度や艶の良さを保てます。
さらには、燃料で比較すると約1/30程度の化石燃料で済むそうです。
普段、品質と量の確保と納期・価格を求められる世界。何がエコかを考えさせられました。
せっかくなので記念撮影。と…ここまでは楽しき探訪記で終わるはずだったのですが、。
この時タイマー撮影でカメラを丸太の上に固定するのに夢中になり、なんとカバンを置き忘れ…。
財布・携帯・手帳を畑に置いたまま、次の目的地 小国そば街道で気づき青ざめる…。あー、いつもの珍道中にT_T。
製材所の皆さま、いつも犬に吠えられてばかりの自分になついてくれたラブちゃん。ありがとうございました<(_ _)>。
冬が過ぎて春がきて暖かくなったら、小国杉ファンを増やしてまた訪問しますね。あ、約束の前掛けももちろん一緒に。
WRITER書いた人
鷹野材木店は創業昭和42年より、
福岡市南区にて材木店を展開しています。