2022/02/01
つやざきの家 誕生
町に開かれた店舗併用平屋建。勾配を抑え、ふと立ち寄りたくなる優しい外観。木製の外壁に建具は能登ヒバを採用。
アプローチの階段巾を建物前面に。通りを歩く人が休憩したりお話したり。ちょっとしたスペースが通りを楽しくする。
森の中を歩いていると、ふと現れる光の射す場所。を思い出す。
選んだ床材は桐。柔らかく傷はつき易い。だけど温かく何度でも蘇る生命力の力強さを感じられる素材。人と同じ。
施主と建築士。双方の深い理解がないと採用されない素材。
外壁には大径木から赤身部分だけを使った飫肥杉。を初採用。先人たちはその耐久性からこれで船を作っていたとのこと。
赤身部分は油分が多く、防腐防蟻効果もある高い素材。更にオスモクリアで保護。
中庭にはピンクマホガニーのデッキスペース。猫たちの日向ぼっこも安心ですね。
陽だまりのような建物。歴史ある津屋崎の地で、地域とともに成長することを願って。
2022年2月の木質空間大賞 吉山建築研究所 つやざきの家
WRITER書いた人
鷹野材木店は創業昭和42年より、
福岡市南区にて材木店を展開しています。