2015/02/11

地域に根ざして66年。老舗の写真場とご自宅の大規模改修。
「質感は写真に写ります。」とのお話を頂き床材・カウンター・ドアも無垢を採用とのこと。スタジオのセットのような無機質な作りでなく、どこか懐かしい写真場。

歴史を感じさせる梁に足場板加工の床材。下地用なので、木目も節も不均一。
下地用と言っても長い間大事に育てられた木。人と同じでいろんな個性があります。
節の無い方が良材として扱われますが、空間における存在感においては定義上の質よりも心にどう響くかが重要。それは写真でも同じなのかもしれません。

米杉の天井板に木製の大扉。その扉の奥へのワクワク感。
スタジオでの撮影が始まるまでの間、少しでも緊張がほぐれますように!

長い間町と歩んできた写真場。さらにここから新しい歴史を繋いでいきます。
地域にとっての豊かさのモノサシは場所と共にある出来事にあると思う。
子供の頃からある、親子で通った写真場がある!なんて、うらやましいですよね。

リノベーションの遺すべきモノの本質を共有できるクライアントと担い手に。

木質空間大賞 2014 東洋テクニカ Mrsリフォームスタイル もとまつ写真場

WRITER書いた人

鷹野材木店

鷹野材木店は創業昭和42年より、
福岡市南区にて材木店を展開しています。